ニュース
前回
#1「アサイーとの出会い:衝撃だったのはそのバックグラウンド」はこちらから
#2「栄養士としてどの様にアサイーを見ているか?」はこちらから
#3 「アスリート達への栄養管理でアサイーを活用」はこちらから
花井)私は実は現地(アサイーの産地であるブラジル・アマゾン)に出張で2か月間ほど滞在してことがあります。その間に向こうの様々な食事を体験しました。
アマゾンの暑い炎天下の気候で現地の人々は何を食べているかというと、肉、豆、そしてアサイー。
私自身まったくバテなかったですし、そもそも向こうの人達に夏バテの概念がないんですよね。
石川)だって夏しかないですからね(笑)
-ところで日本人の夏バテのメカニズムはどういうものなのでしょうか?
石川)幾つか考えられますが、夏バテは結局、飲水に頼り過ぎないことが大きいと思います 。
花井)水の飲み過ぎですか?
石川)そう。暑いからつい飲水が多くなったり、水っぽいものが欲しくなるでしょう?
すると胃液が薄まってたんぱく質を消化しにくくなったり、飲み物で満腹を感じて食欲が落ちたり、冷たいもので体が冷えたり。
さらに体外に排出される汗は水ではないからバランスを崩すんです。夏バテしないように、もちろん水分は摂るのだけれど、
先にお味噌汁や、スープなどの温かいものを飲んだり、含水量の多い食べ物 を積極的に食べましょう、と選手には伝えています。
食べ物から水分を摂取ることで、必要以上に飲水に頼り過ぎないで済むから。
すいかやきゅうり、なす、トマト、ゴーヤだったり、冬瓜、モモとか。それらに入っている水分は高濃度のビタミン&ミネラルウォーターみたいな感じ。
その方が他の栄養素も含めて絶対に身体に吸収されやすいでしょう?
花井)アサイーもですね?
石川)そう、アサイーも!
花井)アサイーを食べる理想的なタイミングはありますか?
石川) ライフスタイルによりますね。ただ朝はどんな方にもおすすめです。
オレンジ、グレープフルーツ、りんごジュースなどでさらっと割って飲んで、選手たちは夕食後の捕食としても利用していました。
トレーニング内容に合わせて、筋肉への刺激が多かった時には豆乳や牛乳、プロテインなどを混ぜたり。
また、エネルギーをたくさん消費した時には、バナナなどを加え たり。一般の皆さんには、夜遅くなった時のお食事替わりにもおすすめです。
花井)1日2アサイーってことですね(笑)。
-夏バテや熱中症対策はどうするべきでしょうか?
石川)夏バテには大きく分けて2パターンあります。ひとつは夏の暑さで疲れてしまうパターン。
もうひとつは夏に十分に栄養を摂取ができず秋口にガクッとくるパターンです。
花井)なるほど、確かに秋口にグッタリするケースもありますね。
石川)この秋口の夏バテが問題なのです。栄養が入ってこない状況から生まれた、不足を抱えた細胞が自分の身体の一部 になった結果とも言えるので。
今の体は、今までに何を食べ、どう動いてきたのかという過去の結果。
今から食べるものは、この先の自分の体の材料。私たちの体を作る60兆の細胞の元なのです。こうイメージしてみるとわかってきませんか?
花井)そうすると予防みたいな考え方の方が・・・?
石川)その通りです。暑い夏にいつもと同じ量を摂っていると足りなくなる可能性があります。暑い夏こそ夏バテ予防にもう一本、みたいな感じですかね。普段以上に摂る。
普段より紫外線が強く、更に普段より食べる量が減ってしまうことで、体力の低下を招いているからです。
きちんと栄養を摂れれば、負担なく、体力の維持ができると思うのです。
今この瞬間にどこかが切れたとか折れたではないけれども、紫外線で 大切なひとつひとつの細胞を守る「細胞膜」が酸化してしまい、その結果、体全体で疲れを感じるのかもしれません。
紫外線を浴びることも、暑さや冷房で疲れることも、食欲が落ちてしまうことが最初からわかっているならば、抗酸化作用のあるものを摂っておいて予防をしておきましょうということなのです。抗酸化は先手必勝!
花井)なるほど。
石川)細胞膜が傷つかないようにプロテクトしていれば、なにもなかったことになるでしょう。一度酸化してしまったものは、キレイには修復できませんからね。
花井)え?じゃあ抗酸化といいますけど、補修ではないんですね。
石川)酸化した時に抵抗できる力を持っていますよっていうのが抗酸化力 です。
酸化は体のサビと言ったり、それをとったらピカピカになれる感じがするけれども、どこか1カ所だけにサビができるわけではないのです。
サビを取るというより、サビさせない。 だから抗酸化物質は 意識的に摂ることを、強くお勧めします! そして、手前手前に。先手必勝!
-最近は異常気象で毎年毎年猛暑が激しくなっています。それを見越してアサイーを摂る量も増やそうということですね。
石川)そういうことです!
花井)ということは、今回の話のはじめにつながりますね。アサイーはおそらく地球上でもっとも厳しい環境のひとつであるブラジルのアマゾン(熱帯雨林)に自生しているということで、自分が肉体的にも精神的にもアマゾンぐらいハイプレッシャーな環境に置かれているのであれば、是非アサイーの力を借りましょう、ということでしたね!
石川さん、この度は本当に勉強になりました。どうもありがとうございます!
石川)ありがとうございました。
~石川さんよりおまけ~
かなり朝夕が涼しくなってきたので、それについても。季節に合わせてアサイーも衣替えしてはいかがですか?ココアに混ぜたり、豆乳や牛乳と一緒に温めたり。
実は小豆(あんこ)とも相性がとても良いのでアサイーを混ぜたお汁粉もおススメです。